市販薬の解熱鎮痛剤にはどんな違いがあるの?(前編)
皆さんはドラッグストアで風邪薬を購入しようと思った時、どの解熱鎮痛剤にしようか迷ったことはないでしょうか?
ドラッグストアでは、様々な種類の解熱鎮痛剤が販売されており、商品によってどんな違いがあるのか良く分からずに購入されている方も多いかもしれません。
そこで今日は、ドラッグストアで販売されている代表的な解熱鎮痛剤について、簡単に特徴を説明していこうと思います。
<第1類医薬品>
第1類医薬品の解熱鎮痛剤として、ロキソニンが販売されています。
皆さんは、ロキソニンを購入しようと思ってドラッグストアに行ったのに、なぜかロキソニンを販売してもらえなかったことはないでしょうか?
それは、ロキソニンが第1類医薬品に分類されていることが大きく関係しています。
第1類医薬品は薬剤師がいないと販売できない決まりになっているため、薬剤師が不在の時間帯はロキソニンを購入することが出来ないのです。
そのため、ロキソニンを購入する際は、お店に薬剤師がいるかどうか確認するようにしましょう。
現在、ロキソニンの内服薬は、以下の3種類が第一三共という製薬会社から販売されています。
(1)ロキソニンS
解熱鎮痛作用を示すロキソプロフェンと呼ばれる成分が入っています。
鎮静作用を示す成分は含まれていないので、眠気の副作用はありません。
(2)ロキソニンSプラス
ロキソプロフェンの他に、胃酸の分泌を抑える酸化マグネシウムと呼ばれる成分が入っています。
ロキソプロフェンは胃腸障害の副作用があるため、胃が弱い方はロキソニンSよりもロキソニンSプラスの方がおすすめです。
本製品も鎮静作用を示す成分は含まれていないため、眠気の副作用はありません。
(3)ロキソニンSプレミアム
ロキソプロフェンの他に、鎮静成分のアリルイソプロピルアセチル尿素と鎮痛補助成分の無水カフェインが入っているため、上記2製品に比べて鎮痛作用が増強されています。
また、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムを含むため、胃の保護作用も有しています。
本製品は鎮痛効果が優れており、胃が弱い方も使用しやすいですが、鎮静成分による眠気の副作用に注意が必要です。
服用後は、自動車の運転などは控えるようにしましょう。
このように、ロキソニンは商品によって特徴が違いますので、自分の体質に合うものを選ぶようにしましょう。
長くなりましたが、次回は第2類医薬品に分類される解熱鎮痛剤についてご紹介しようと思います。