市販薬の解熱鎮痛剤にはどんな違いがあるの?(後編)
今回は、第2類医薬品に分類される解熱鎮痛剤について説明していきたいと思います。
<第2類医薬品>
第2類医薬品は、薬剤師もしくは登録販売者が販売することが出来る市販薬です。
第一類医薬品と異なり、お店に薬剤師が常駐していなくても、登録販売者がいれば購入出来る点がポイントですね。
第2類医薬品の解熱鎮痛剤として、EVE(イブ)が販売されています。
EVE(イブ)の内服薬は、以下の5種類の商品が販売されており、それぞれ特徴が違います。
(1)イブA錠
解熱鎮痛作用を示すイブプロフェンという成分が入っており、生理痛や頭痛などに使用されます。
鎮静成分のアリルイソプロピルアセチル尿素と鎮痛補助成分の無水カフェインも含有しているため、イブプロフェンだけ飲んだ場合よりも鎮痛作用が増強されています。
(2)イブA錠EX
解熱鎮痛作用を示すイブプロフェン、鎮静成分のアリルイソプロピルアセチル尿素、鎮痛補助成分の無水カフェインが入っており、頭痛や生理痛などに使用されます。
イブA錠と異なり、イブプロフェンが最大量の200mg配合されている特徴を持っています。
イブA錠はイブプロフェンが150mgしか配合されていないため、生理痛や頭痛などの痛みが激しい方はイブA錠よりもイブA錠EXの方がおすすめです。
(3)イブクイック頭痛薬
解熱鎮痛作用を示すイブプロフェンに加え、鎮痛成分の吸収を速める効果を持つ酸化マグネシウムが入っています。
酸化マグネシウムを加えることで、イブプロフェンがより速く吸収されるようになり、上記2製品よりも速く頭痛に効く特徴を持っています。
また、酸化マグネシウムには胃の保護作用があるため、イブクイック頭痛薬は胃が弱い方でも服用しやすいメリットがあります。
(4)イブメルト
口の中で素早く溶ける口腔内崩壊錠であるため、外出先などで水がすぐに飲めない時でも服用することが出来る特徴を持っています。
また、イブA錠EXと同様に、解熱鎮痛作用を示すイブプロフェンを最大量200mg配合しているため、頭痛や生理痛などによく効きます。
鎮静成分のアリルイソプロピルアセチル尿素は入っていないので、眠気の副作用はありません。
(5)イブクイック頭痛薬DX
解熱鎮痛作用を示すイブプロフェン、鎮静成分のアリルイソプロピルアセチル尿素、鎮痛補助成分の無水カフェインにより、つらい頭痛を抑えます。
また、イブA錠EXやイブメルトと同様に、イブプロフェンを最大量200mg配合しているため、頭痛に高い効果を示します。
イブクイック頭痛薬はイブプロフェンを150mgしか配合していないため、頭痛が激しい方にはイブクイック頭痛薬よりもイブクイック頭痛薬DXの方がおすすめです。
そして、イブクイック頭痛薬と同様に、酸化マグネシウムを含有しているため、頭痛を速く抑えたい方や胃が弱い方にも使用しやすい特徴を持っています。
このように、EVE(イブ)シリーズは様々な商品が販売されており、商品によって特徴が違いますので、皆さんも自分に合うEVE(イブ)を探してみて下さい。
今回は前編と後編に分けて、代表的なロキソニンとEVE(イブ)をご紹介させて頂きましたが、他にも市販薬の解熱鎮痛剤には特徴的な商品が数多く販売されています。
それはまた別の機会にご紹介したいと思いますので、興味がある方は楽しみに待っていて下さい。
長くなりましたが、最後まで読んで頂き、ありがとうございました!