薬剤師ってどんな仕事してるの?

皆さんは、薬剤師という職業について、どんなイメージを持っていますか?

薬を作って渡してくれる人、薬局の奥で何か作業している、高給取り、資格職だから食いっぱぐれない、よく分からないけど地味そうな仕事(笑)などなど、色々な意見が出てきそうですね。

お医者さんや看護師さんの仕事は身近でイメージしやすいと思いますが、薬剤師は裏方で色々と作業をしていることが多いので、一般の方にはどんな仕事をしているのか分からない部分も多いかと思います。

そこで今日は、薬剤師が普段どのように働いているのか書いていこうと思います。

 

薬剤師は、大きく分けて次の3つの業務を行っています。

 

(1)調剤

薬剤師の主な業務に、調剤というものがあります。

お医者さんが書いた処方箋をもとに薬を作る仕事で、皆さんもイメージしやすいかと思います。

ただ、薬を作ると言っても、薬には錠剤やカプセルだけでなく、粉薬やシロップ、軟膏や注射薬もあります。

そのため、処方箋の内容によっては、薬を作るのにかなり時間がかかったり、少し複雑な計算が必要になる場合があります。

特に、粉薬やシロップが処方されたら、電子天秤やメスシリンダーで薬を正確に計量しなければいけないため、調剤に時間がかかってしまうのです。

このような背景がありますので、もし薬局で薬をもらう時に長く待たされてしまっても、あまり怒らないであげて下さいね。

きっと調剤に時間がかかっていて、薬剤師はサボっている訳ではないのです(笑)

 

(2)監査

薬剤師の重要な業務に、監査というものがあります。

お医者さんが書いた処方箋に間違いがないかチェックする仕事で、一般の方にはこの業務が一番イメージしにくいと思います。

優秀なお医者さんが処方箋を間違えることなんてあるの?と思う人もいるかもしれませんが、実は間違いが結構あるんですよね(笑)

お医者さんも人間ですので、仕事が忙しい時などはミスしてしまうこともあるんです。

特に、高齢のお医者さんだとパソコンの操作に慣れていなかったりするので、パソコンの操作ミスで間違った処方箋を出してしまうことも多いです。

そのため、薬剤師は薬の用法用量や飲み合わせに問題がないか常にチェックしてから、患者さんに薬を渡すようにしています。

 

(3)服薬指導

最後に、薬剤師の業務には服薬指導があります。

患者さんが薬の使い方を間違えないように、分かりやすく説明を行う仕事で、皆さんも薬剤師から説明を受けて薬をもらっていると思います。

特に、糖尿病の患者さんで使用するインスリン注射や喘息の患者さんで使用する吸入薬などは操作が複雑なので、患者さんご自身でしっかりと薬の使い方を理解しておくことが大切なのです。

また、服薬指導の業務には薬に関する説明を行う他に、もう一つ大切な役割があります。

それは、患者さんがどのような症状で受診しているか確認を行い、処方された薬に問題がないかチェックを行うことです。

患者さんの中には、先生は忙しそうだからという理由で遠慮してしまい、お医者さんに症状や悩みを正確に伝えておらず、飲まなければいけない薬が処方されていなかったり、逆に飲んではいけない薬が処方されている場合があります。

そのような場合に、薬剤師がお医者さんの代わりに患者さんの話を聞くことで、医療ミスを未然に防ぐことが出来るのです。

薬剤師に症状について色々と質問された時、もうお医者さんに同じこと説明してるから話したくないよと思う方もいるでしょうが、ぜひ薬剤師にも伝えて頂けたらと思います。

その一言で、あなたは医療ミスの被害者にならずに済むのかもしれないのです。

 

長くなりましたが、薬剤師の仕事内容を簡単に説明させてもらいました。

余談になりますが、7月16日から石原さとみ主演の「アンサングシンデレラ」という薬剤師ドラマが放送される予定です。

このドラマを見れば、薬剤師という職業について理解がさらに深まると思いますので、興味がある方は是非ご覧になってみて下さい。