妊婦さん必見!その薬、本当に飲んで大丈夫!?
医薬品の中には、妊娠中の方に悪影響を及ぼす薬があります。
将来、赤ちゃんが健康に生まれるためにも、妊婦さんが薬を服用する際は十分に注意する必要があります。
そこで、今回は妊娠中に服用してはいけない薬について、一部ですがまとめていきたいと思います。
(1)催奇形性を持つ医薬品
ある医薬品は、胎児の発生段階において、奇形を生じさせる性質を持っています。
この性質を催奇形性(さいきけいせい)といいます。
催奇形性を持つ薬を服用すると、将来的に奇形児が生まれる危険があるため、妊娠中は以下の薬を服用しないようにして下さい。
<糖尿病治療薬>
アマリール(成分名グリメピリド)、メトグルコ(成分名メトホルミン)、ジベトス(成分名ブホルミン)、ファスティック(成分名ナテグリニド)、グルファスト(成分名ミチグリニド)など
<コレステロールを下げる薬>
メバロチン(成分名プラバスタチン)、リピトール(成分名アトルバスタチン)など
<統合失調症治療薬>
セレネース(成分名ハロペリドール)、インプロメン(成分名ブロムペリドール)など
<高血圧治療薬>
アーチスト(成分名カルベジロール)、メインテート(成分名ビソプロロール)、ニューロタン(成分名ロサルタン)など
<抗がん剤>
タキソール(成分名パクリタキセル)、エルプラット(成分名オキサリプラチン)、ブスルフェクス(成分名ブスルファン)など
(2)安全性が確立していない医薬品
医薬品の中には、動物実験や臨床試験で十分なデータが得られておらず、妊婦さんに対して安全性が確立していない薬があります。
そのため、以下の薬については、妊婦さんや赤ちゃんにどのような影響を及ぼすか不明であるため、妊娠中は服用しないで下さい。
<抗生物質>
タリビッド(成分名オフロキサシン)、クラビッド(成分名レボフロキサシン)、シプロキサン(成分名シプロフロキサシン)など
<中性脂肪を下げる薬>
トライコア(成分名フェノフィブラート)、ベザトール(成分名ベザフィブラート)など
<アルコール依存症治療薬>
シアナマイド(成分名シアナミド)、ノックビン(成分名ジスルフィラム)
このように、妊娠中に悪影響を及ぼす医薬品は多岐に渡ります。
現在、何らかの病気で薬物治療を受けられている方は、妊娠前に服用中の薬に問題がないか確認しておくようにしましょう。
不眠症に悩んでいるあなた!睡眠不足の解消法や治療法教えます!
皆さんは、普段よく眠れていますか?
早めにベッドに入ったのに寝つきが悪くて、結局眠りについたのは深夜になってから。
気持ちよく寝ていたのに、なぜか途中で目が覚めてしまって、その後は全然眠れない。
今回は、そんな悩みを持つあなたに、よく眠れる秘訣を教えたいと思います。
まず、眠れないからといって、すぐに睡眠薬に頼るのはNGです!
睡眠薬を飲まなくても睡眠不足は解消される場合があるので、不眠症に悩む方は次のことを最初に試してみて下さい。
(1)就寝前は、睡眠を妨げるような刺激を避ける
寝る前に、テレビやスマホを見たり、コーヒーを飲んだりしていませんか?
テレビやスマホが発する強い光やコーヒーに含まれるカフェインは、脳を興奮させてしまうため、睡眠障害を引き起こすことがあります。
就寝前は、軽い読書や安らげる音楽を聴いたり、ぬるめの入浴を行うなど、自分なりにリラックスできる状態を作るように心がけましょう。
(2)規則正しい食生活と運動習慣を心がける
時間がないからと、朝ご飯を食べずに通勤、通学していませんか?
朝食は心と体の目覚めに重要です。必ず食べるようにしましょう。
また、適度な運動は熟睡を促進するため、日頃から運動するようにしましょう。
(3)長い昼寝や寝酒は避ける
昼寝しすぎると、かえってぼんやりしてしまったり、夜に眠れなくなってしまいます。
昼寝するなら、15時前の20~30分を目安にして下さい。
また、眠れないからといって寝酒をすると、深い睡眠を減らし、夜中に目覚める原因となってしまいます。
これらを実践しても睡眠不足が解消されない場合は、睡眠薬の使用を検討してみて下さい。
(1)睡眠薬を初めて使用する場合は、ベルソムラがおすすめ
今まで睡眠薬を使用したことがない方には、ベルソムラという薬がおすすめです。
睡眠薬は、主にベンゾジアゼピン系睡眠薬、オレキシン受容体拮抗薬、メラトニン受容体作動薬のグループに分類されます。
その中で、オレキシン受容体拮抗薬に分類されるベルソムラは、服用すると自然な眠りに近い睡眠を得ることができ、依存性が極めて少ない特徴を持っています。
一方、ベンゾジアゼピン系薬物は、服用すると電気のブレイカーを落としたような急な眠気に襲われることがあり、依存性や副作用が問題になる場合があります。
そのため、飲むのをやめたい時、すぐにやめられるベルソムラが良いのではないかと、私は思います。
(2)寝つきが悪い不眠症と途中で目が覚める不眠症では、使う睡眠薬が違う
寝つきが悪い場合は、効き目の短い超短時間型や短時間型のベンゾジアゼピン系睡眠薬を使うようにしましょう。
一方、寝ている途中で目が覚める場合は、効き目の長い中間型や長時間型のベンゾジアゼピン系睡眠薬を使うようにしましょう。
ここまで睡眠不足の解消法について書いてきましたが、一番大切なのは睡眠時間や寝る時間にこだわりすぎないことだと思います。
人によって、適切な睡眠時間は違いますし、年を取ると必要な睡眠時間は短くなっていきます。
眠ろうとする意気込みが、かえって頭を冴えさせ、寝つきを悪くするので、眠たくなってからベッドに入るのが一番良いのかもしれません。
薬剤師ってどんな仕事してるの?
皆さんは、薬剤師という職業について、どんなイメージを持っていますか?
薬を作って渡してくれる人、薬局の奥で何か作業している、高給取り、資格職だから食いっぱぐれない、よく分からないけど地味そうな仕事(笑)などなど、色々な意見が出てきそうですね。
お医者さんや看護師さんの仕事は身近でイメージしやすいと思いますが、薬剤師は裏方で色々と作業をしていることが多いので、一般の方にはどんな仕事をしているのか分からない部分も多いかと思います。
そこで今日は、薬剤師が普段どのように働いているのか書いていこうと思います。
薬剤師は、大きく分けて次の3つの業務を行っています。
(1)調剤
薬剤師の主な業務に、調剤というものがあります。
お医者さんが書いた処方箋をもとに薬を作る仕事で、皆さんもイメージしやすいかと思います。
ただ、薬を作ると言っても、薬には錠剤やカプセルだけでなく、粉薬やシロップ、軟膏や注射薬もあります。
そのため、処方箋の内容によっては、薬を作るのにかなり時間がかかったり、少し複雑な計算が必要になる場合があります。
特に、粉薬やシロップが処方されたら、電子天秤やメスシリンダーで薬を正確に計量しなければいけないため、調剤に時間がかかってしまうのです。
このような背景がありますので、もし薬局で薬をもらう時に長く待たされてしまっても、あまり怒らないであげて下さいね。
きっと調剤に時間がかかっていて、薬剤師はサボっている訳ではないのです(笑)
(2)監査
薬剤師の重要な業務に、監査というものがあります。
お医者さんが書いた処方箋に間違いがないかチェックする仕事で、一般の方にはこの業務が一番イメージしにくいと思います。
優秀なお医者さんが処方箋を間違えることなんてあるの?と思う人もいるかもしれませんが、実は間違いが結構あるんですよね(笑)
お医者さんも人間ですので、仕事が忙しい時などはミスしてしまうこともあるんです。
特に、高齢のお医者さんだとパソコンの操作に慣れていなかったりするので、パソコンの操作ミスで間違った処方箋を出してしまうことも多いです。
そのため、薬剤師は薬の用法用量や飲み合わせに問題がないか常にチェックしてから、患者さんに薬を渡すようにしています。
(3)服薬指導
最後に、薬剤師の業務には服薬指導があります。
患者さんが薬の使い方を間違えないように、分かりやすく説明を行う仕事で、皆さんも薬剤師から説明を受けて薬をもらっていると思います。
特に、糖尿病の患者さんで使用するインスリン注射や喘息の患者さんで使用する吸入薬などは操作が複雑なので、患者さんご自身でしっかりと薬の使い方を理解しておくことが大切なのです。
また、服薬指導の業務には薬に関する説明を行う他に、もう一つ大切な役割があります。
それは、患者さんがどのような症状で受診しているか確認を行い、処方された薬に問題がないかチェックを行うことです。
患者さんの中には、先生は忙しそうだからという理由で遠慮してしまい、お医者さんに症状や悩みを正確に伝えておらず、飲まなければいけない薬が処方されていなかったり、逆に飲んではいけない薬が処方されている場合があります。
そのような場合に、薬剤師がお医者さんの代わりに患者さんの話を聞くことで、医療ミスを未然に防ぐことが出来るのです。
薬剤師に症状について色々と質問された時、もうお医者さんに同じこと説明してるから話したくないよと思う方もいるでしょうが、ぜひ薬剤師にも伝えて頂けたらと思います。
その一言で、あなたは医療ミスの被害者にならずに済むのかもしれないのです。
長くなりましたが、薬剤師の仕事内容を簡単に説明させてもらいました。
余談になりますが、7月16日から石原さとみ主演の「アンサングシンデレラ」という薬剤師ドラマが放送される予定です。
このドラマを見れば、薬剤師という職業について理解がさらに深まると思いますので、興味がある方は是非ご覧になってみて下さい。
薬のあれこれ(第1回)
今日は、薬の飲み合わせや特別な飲み方をする薬について、色々と書いていこうと思います。
睡眠薬のベルソムラ(成分名スボレキサント)と抗生物質のクラリス(成分名クラリスロマイシン)は、一緒に飲んではいけません。
なぜなら、クラリスは体内でベルソムラが分解されるのを阻害する性質を持っているため、一緒に飲むとベルソムラが通常よりも強く効き過ぎてしまい、副作用が強く出る恐れがあるからです。
そのため、ベルソムラを飲んでいる人が風邪薬をもらう時は、クラリス以外の抗生物質を処方してもらうようにしましょう。
(2)抗うつ薬のルボックスもしくはデプロメールと睡眠薬のロゼレムは併用禁忌
抗うつ薬のルボックスやデプロメール(どちらも成分名フルボキサミン)と睡眠薬のロゼレム(成分名ラメルテオン)は、一緒に飲んではいけません。
なぜなら、ルボックスやデプロメールは体内でロゼレムが分解されるのを阻害する性質を持っているため、一緒に飲むとロゼレムが通常よりも強く効き過ぎてしまうからです。
そのため、ルボックスやデプロメールを飲んでいる人は、ロゼレム以外の睡眠薬を処方してもらうようにしましょう。
(3)骨粗しょう症治療薬のアクトネルは起床時に服用
骨粗しょう症治療薬のアクトネル(成分名リセドロン酸ナトリウム)は、必ず起床時に服用しましょう。
なぜなら、アクトネルは消化管からの吸収が極めて悪く、食事と同時に服用すると吸収が低下してしまうからです。
そのため、消化管に食べ物が残っていない起床時の服用が効果的とされており、服用後30分は食事をしないようにして下さい。
統合失調症治療薬のロナセン(成分名ブロナンセリン)は、必ず食後に服用しましょう。
なぜなら、ロナセンは空腹時に服用すると吸収が低下してしまい、薬効が通常よりも弱くなってしまうからです。
そのため、特別な理由がなければ、ロナセンは食後に服用するのが望ましいでしょう。
このように、医薬品の中には飲み合わせや飲み方に注意が必要なものもありますので、皆さんも薬を飲む時はお医者さんや薬剤師の説明をよく聞くようにしましょう。
ドラッグストアには麻薬が売られている!?
実は、ドラッグストアには麻薬が売られているんです。
そんなの嘘でしょ?と思った方は、半分正解で半分不正解です(笑)
一般の方の感覚だと、麻薬は法律で禁止されていて、犯罪者しか使うことはないだろうと思っている人もいるかもしれません。
しかし、病院においても、ガン患者さんの激しい痛みを和らげるために麻薬を使用することがあるんです。(医療用麻薬といいます)
この医療用麻薬の1つに、コデインとジヒドロコデインという医薬品があります。
この2種類の医薬品は、痛みを和らげる鎮痛作用、咳を抑える鎮咳作用、激しい下痢を止める止瀉(ししゃ)作用の3つの働きがあります。
そして、今回の記事で最もポイントになるのが、コデインとジヒドロコデインは濃度によって法律上の麻薬としての規制が変化するということです。
麻薬及び向精神薬取締法において、コデインとジヒドロコデインは「麻薬」に指定されていますが、濃度1%以下のコデインとジヒドロコデインについては「家庭麻薬」と定義されており、法律上の麻薬ではありません。
つまり、コデインとジヒドロコデインは、その濃度を1%以下に希釈すれば麻薬ではなくなるため、ドラッグストアでも販売できるということなんです。
そのため、この2つの医薬品は咳止めとして、実際にドラッグストアに販売されています。(第一三共のルルや武田薬品のベンザブロックなど)
とはいえ、麻薬としては規制されていないと言っても、小児ではコデインによる呼吸抑制を起こす危険があるため、2019年からコデインを含む市販薬は12歳未満の子供には使用不可となりました。
2019年以前では、6歳未満の子供が使用不可となっていたので、これからコデインを含む市販薬を子供に服用させる際は注意して下さいね。
冒頭で半分正解で半分不正解と言ったのは、医薬品の中にはその濃度によって麻薬になったり、麻薬でなくなったりする薬があるからなんですね。
私は大学の講義でこの話を聞いた時、かなりの衝撃を受けたのですが、皆さんはいかがでしょうか(笑)
それでは、また次のブログでお会いしましょう。
医療用麻薬のコデイン(麻薬として厳重に規制)
家庭麻薬のコデイン含有製品
(麻薬ではないため、規制されていない)
市販薬の解熱鎮痛剤にはどんな違いがあるの?(後編)
今回は、第2類医薬品に分類される解熱鎮痛剤について説明していきたいと思います。
<第2類医薬品>
第2類医薬品は、薬剤師もしくは登録販売者が販売することが出来る市販薬です。
第一類医薬品と異なり、お店に薬剤師が常駐していなくても、登録販売者がいれば購入出来る点がポイントですね。
第2類医薬品の解熱鎮痛剤として、EVE(イブ)が販売されています。
EVE(イブ)の内服薬は、以下の5種類の商品が販売されており、それぞれ特徴が違います。
(1)イブA錠
解熱鎮痛作用を示すイブプロフェンという成分が入っており、生理痛や頭痛などに使用されます。
鎮静成分のアリルイソプロピルアセチル尿素と鎮痛補助成分の無水カフェインも含有しているため、イブプロフェンだけ飲んだ場合よりも鎮痛作用が増強されています。
(2)イブA錠EX
解熱鎮痛作用を示すイブプロフェン、鎮静成分のアリルイソプロピルアセチル尿素、鎮痛補助成分の無水カフェインが入っており、頭痛や生理痛などに使用されます。
イブA錠と異なり、イブプロフェンが最大量の200mg配合されている特徴を持っています。
イブA錠はイブプロフェンが150mgしか配合されていないため、生理痛や頭痛などの痛みが激しい方はイブA錠よりもイブA錠EXの方がおすすめです。
(3)イブクイック頭痛薬
解熱鎮痛作用を示すイブプロフェンに加え、鎮痛成分の吸収を速める効果を持つ酸化マグネシウムが入っています。
酸化マグネシウムを加えることで、イブプロフェンがより速く吸収されるようになり、上記2製品よりも速く頭痛に効く特徴を持っています。
また、酸化マグネシウムには胃の保護作用があるため、イブクイック頭痛薬は胃が弱い方でも服用しやすいメリットがあります。
(4)イブメルト
口の中で素早く溶ける口腔内崩壊錠であるため、外出先などで水がすぐに飲めない時でも服用することが出来る特徴を持っています。
また、イブA錠EXと同様に、解熱鎮痛作用を示すイブプロフェンを最大量200mg配合しているため、頭痛や生理痛などによく効きます。
鎮静成分のアリルイソプロピルアセチル尿素は入っていないので、眠気の副作用はありません。
(5)イブクイック頭痛薬DX
解熱鎮痛作用を示すイブプロフェン、鎮静成分のアリルイソプロピルアセチル尿素、鎮痛補助成分の無水カフェインにより、つらい頭痛を抑えます。
また、イブA錠EXやイブメルトと同様に、イブプロフェンを最大量200mg配合しているため、頭痛に高い効果を示します。
イブクイック頭痛薬はイブプロフェンを150mgしか配合していないため、頭痛が激しい方にはイブクイック頭痛薬よりもイブクイック頭痛薬DXの方がおすすめです。
そして、イブクイック頭痛薬と同様に、酸化マグネシウムを含有しているため、頭痛を速く抑えたい方や胃が弱い方にも使用しやすい特徴を持っています。
このように、EVE(イブ)シリーズは様々な商品が販売されており、商品によって特徴が違いますので、皆さんも自分に合うEVE(イブ)を探してみて下さい。
今回は前編と後編に分けて、代表的なロキソニンとEVE(イブ)をご紹介させて頂きましたが、他にも市販薬の解熱鎮痛剤には特徴的な商品が数多く販売されています。
それはまた別の機会にご紹介したいと思いますので、興味がある方は楽しみに待っていて下さい。
長くなりましたが、最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
市販薬の解熱鎮痛剤にはどんな違いがあるの?(前編)
皆さんはドラッグストアで風邪薬を購入しようと思った時、どの解熱鎮痛剤にしようか迷ったことはないでしょうか?
ドラッグストアでは、様々な種類の解熱鎮痛剤が販売されており、商品によってどんな違いがあるのか良く分からずに購入されている方も多いかもしれません。
そこで今日は、ドラッグストアで販売されている代表的な解熱鎮痛剤について、簡単に特徴を説明していこうと思います。
<第1類医薬品>
第1類医薬品の解熱鎮痛剤として、ロキソニンが販売されています。
皆さんは、ロキソニンを購入しようと思ってドラッグストアに行ったのに、なぜかロキソニンを販売してもらえなかったことはないでしょうか?
それは、ロキソニンが第1類医薬品に分類されていることが大きく関係しています。
第1類医薬品は薬剤師がいないと販売できない決まりになっているため、薬剤師が不在の時間帯はロキソニンを購入することが出来ないのです。
そのため、ロキソニンを購入する際は、お店に薬剤師がいるかどうか確認するようにしましょう。
現在、ロキソニンの内服薬は、以下の3種類が第一三共という製薬会社から販売されています。
(1)ロキソニンS
解熱鎮痛作用を示すロキソプロフェンと呼ばれる成分が入っています。
鎮静作用を示す成分は含まれていないので、眠気の副作用はありません。
(2)ロキソニンSプラス
ロキソプロフェンの他に、胃酸の分泌を抑える酸化マグネシウムと呼ばれる成分が入っています。
ロキソプロフェンは胃腸障害の副作用があるため、胃が弱い方はロキソニンSよりもロキソニンSプラスの方がおすすめです。
本製品も鎮静作用を示す成分は含まれていないため、眠気の副作用はありません。
(3)ロキソニンSプレミアム
ロキソプロフェンの他に、鎮静成分のアリルイソプロピルアセチル尿素と鎮痛補助成分の無水カフェインが入っているため、上記2製品に比べて鎮痛作用が増強されています。
また、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムを含むため、胃の保護作用も有しています。
本製品は鎮痛効果が優れており、胃が弱い方も使用しやすいですが、鎮静成分による眠気の副作用に注意が必要です。
服用後は、自動車の運転などは控えるようにしましょう。
このように、ロキソニンは商品によって特徴が違いますので、自分の体質に合うものを選ぶようにしましょう。
長くなりましたが、次回は第2類医薬品に分類される解熱鎮痛剤についてご紹介しようと思います。